~KIKKAen菊花園が教える秘訣~

コチョウランってどんな花?
コチョウラン(胡蝶蘭)は、学名をPhalaenopsis(ファレノプシス)といい、その花姿がまるで蝶が舞うように見えることから名付けられました。東南アジアや台湾、フィリピンなどの温暖な地域が原産で、地面ではなく**樹木や岩に根を張る「着生ラン」**として自生しています。
自然界では、太陽の光が木漏れ日として差し込む樹上や、湿度の高い森の中で、空気中の水分や雨、落ち葉の養分を頼りに生きています。根は空気中に伸び、表面の白い「バルク層」で水分を吸収。まさに空を飛ぶ蝶のように、軽やかに自然と共存している花です。
贈答用としてのコチョウランは、長く咲き続ける美しさと高級感から「幸福が飛んでくる」という花言葉とともに、開店祝い・就任祝い・記念日などで重宝されています。
ただし、自然界での暮らし方を知らないと、花後のケアや翌年の開花は難しくなります。今回は、その生態を踏まえて翌年も美しい花を咲かせるための上手な育て方を、KIKKAen菊花園が詳しくご紹介します。
1. コチョウランの魅力と贈り物としての人気

胡蝶蘭は、花持ちが1~3か月と非常に長く、水やり頻度も少なくて済むため、贈られる側にとって管理の負担が少ない花として知られています。
大輪の白花品種は清楚で格式が高く、ピンクや黄色などの色付き品種は華やかで、空間を明るく彩ります。
特にお祝いの場面では「根付く=縁起が良い」という意味合いもあり、鉢物の胡蝶蘭が好まれます。
しかし、贈られた後はどうしても花後の管理が分からず、「そのまま枯れてしまった」という声も少なくありません。
ここからは、長く楽しむためのステップを詳しく見ていきましょう。
大輪の白花品種は清楚で格式が高く、ピンクや黄色などの色付き品種は華やかで、空間を明るく彩ります。
特にお祝いの場面では「根付く=縁起が良い」という意味合いもあり、鉢物の胡蝶蘭が好まれます。
しかし、贈られた後はどうしても花後の管理が分からず、「そのまま枯れてしまった」という声も少なくありません。
ここからは、長く楽しむためのステップを詳しく見ていきましょう。
2. 花が咲き終わったら何をすべき?花後の基本ケア

いただいたときは見事に咲いていた花も徐々に枯れていきます。
後ろから枝先に向けて咲き進んでいくので、後ろの方から花はしぼんでいきます。
枯れた花はその都度とりのぞき、すべてのお花を楽しんだ後は花茎のカットをしましょう。
後ろから枝先に向けて咲き進んでいくので、後ろの方から花はしぼんでいきます。
枯れた花はその都度とりのぞき、すべてのお花を楽しんだ後は花茎のカットをしましょう。
2-1. 花茎のカット方法

花がすべて終わったら、まずは花茎の処理を行います。
・再び花を咲かせたい場合:茎の節(下から2〜3節目)の上、少しふくらみのある節の部分でカット。節から新しい花芽が出る可能性があります。
・株の体力を温存したい場合:株元から花茎を切り落とす。翌年のためにエネルギーを根と葉に蓄えさせます。
購入一年目の株は生産地で大切に育てられた元気な株。節から花芽が出る可能性が高いので、ぜひコチョウランの2度咲きにチャレンジしてみて下さい。
2度咲き後は株の根元で花茎はカット。
・再び花を咲かせたい場合:茎の節(下から2〜3節目)の上、少しふくらみのある節の部分でカット。節から新しい花芽が出る可能性があります。
・株の体力を温存したい場合:株元から花茎を切り落とす。翌年のためにエネルギーを根と葉に蓄えさせます。
購入一年目の株は生産地で大切に育てられた元気な株。節から花芽が出る可能性が高いので、ぜひコチョウランの2度咲きにチャレンジしてみて下さい。
2度咲き後は株の根元で花茎はカット。
2-2.置き場所
レースのカーテン越しなど柔らかい日が差し込む明るい場所が最適です。
夏場の強い日差しと冬の寒さには気をつけましょう。
冬は窓辺に置いておくと外の冷気にあたり傷むことがあるので、窓に近すぎない場所に移動するとよいです。
夏場の強い日差しと冬の寒さには気をつけましょう。
冬は窓辺に置いておくと外の冷気にあたり傷むことがあるので、窓に近すぎない場所に移動するとよいです。
2-3. 水やりの頻度

花後は生育期ではないため、水やりは控えめにします。
・春~夏:1~2週間に1回程度
・秋~冬:2~4週間に1回程度
※基本的にはミズゴケが完全に乾ききってから与えるようにしてください。
最初に説明したようにコチョウランは着生植物なので本来根は空気中にむき出しになっていることが多く
常に湿った状態は根腐れの原因になります。
※植え替え前の最初の状態は、ビニールポットに入った株が2~3株、寄せ植えになっていることが多いです。
そのため水やりは1か所からだけでなく、それぞれの株元にしっかりと与えるようにしてください。
・春~夏:1~2週間に1回程度
・秋~冬:2~4週間に1回程度
※基本的にはミズゴケが完全に乾ききってから与えるようにしてください。
最初に説明したようにコチョウランは着生植物なので本来根は空気中にむき出しになっていることが多く
常に湿った状態は根腐れの原因になります。
※植え替え前の最初の状態は、ビニールポットに入った株が2~3株、寄せ植えになっていることが多いです。
そのため水やりは1か所からだけでなく、それぞれの株元にしっかりと与えるようにしてください。
3. 花後は植え替えをやってみよう!
~一株ずつ植え替える方法とコツ~

贈答用の胡蝶蘭は、数株が一つの鉢にまとめられています。取り出してみると根がビニールポット内いっぱいになっていることも。
花後には一株ずつ分けて植え替えることで、通気性や根の健康が保たれ、翌年の開花率も高まります。
難しくはないのでぜひチャレンジしてみましょう!
花後には一株ずつ分けて植え替えることで、通気性や根の健康が保たれ、翌年の開花率も高まります。
難しくはないのでぜひチャレンジしてみましょう!
3-1. 準備するもの

・株の大きさに合わせた鉢(素焼きやプラ鉢など)
・ミズゴケまたはバークチップ
・清潔なハサミ
・活力剤
・ミズゴケまたはバークチップ
・清潔なハサミ
・活力剤
3-2. 株分けの手順
1.ビニールポットから株を優しく取り出す。
2.根をほぐして絡みを解く。
3.傷んだ根を切除。
4.株ごとにミズゴケで軽く包み、鉢にセット。
5.空気が通るようにふんわり植え込む。
※根を締めすぎると呼吸できず弱ります。自然界で空中に根を伸ばしている姿をイメージして植えましょう。
2.根をほぐして絡みを解く。
3.傷んだ根を切除。
4.株ごとにミズゴケで軽く包み、鉢にセット。
5.空気が通るようにふんわり植え込む。
※根を締めすぎると呼吸できず弱ります。自然界で空中に根を伸ばしている姿をイメージして植えましょう。
3-3. 植え替え後の管理
植え替え直後は2〜3日水を与えず、根の傷口を乾かします。その後、通常の水やりペースに戻します。
4.植え替え手順を詳しく解説
実際の植え替え作業を見てみましょう。
ここではミズゴケを使った植え替え方法を解説していきます。
ここではミズゴケを使った植え替え方法を解説していきます。
4.1株を取り出す

ビニールポットの中は根でいっぱいになっています。
根を傷めないようにハサミでビニールポットをカットしながら取り出しましょう。
根を傷めないようにハサミでビニールポットをカットしながら取り出しましょう。
4.2根をほぐす

根の間にあるミズゴケを丁寧に取り、絡まった根をほぐしていきます。
4.3傷んだ根を取り除く

枯れた根をカットし健康な根のみ残します。
見分け方は
・健康な根:張りがあり白みがかった緑色
・枯れた根:茶褐色だったり、しわしわに萎んでいる
見分け方は
・健康な根:張りがあり白みがかった緑色
・枯れた根:茶褐色だったり、しわしわに萎んでいる
4.4根の間にミズゴケを包み込む

根を折らないように開いた空間にミズゴケを包み込む。
※買った状態のミズゴケは乾ききっていて扱いずらいので、事前に水を含ませておきましょう。
バケツに水を張りミズゴケを入れ吸わせ、余分な水分は固く絞ってから使用する。
※買った状態のミズゴケは乾ききっていて扱いずらいので、事前に水を含ませておきましょう。
バケツに水を張りミズゴケを入れ吸わせ、余分な水分は固く絞ってから使用する。
4.5鉢と根の隙間をミズゴケで埋めていく

鉢底には軽石を敷き、株をセットする。
隙間をミズゴケで埋めていく。
株が動かない程度にして。きつく埋めすぎないように注意する。
※今回使用した鉢は透明のスリット鉢。根の様子が観察でき光も根にいきわたるのでお勧めです。
隙間をミズゴケで埋めていく。
株が動かない程度にして。きつく埋めすぎないように注意する。
※今回使用した鉢は透明のスリット鉢。根の様子が観察でき光も根にいきわたるのでお勧めです。
4.6植え付け後、活力剤を与える

植え付け後2~3日してから発根を促進させるために活力剤を与える。
リキダス、メネデールがおすすめ。
リキダス、メネデールがおすすめ。
5. 翌年も咲かせるための年間管理スケジュール
春(4〜6月)
・新芽と新根が伸びる成長期。
・2週間に1回、薄めの液体肥料を与える。
・室温20〜25℃、明るい日陰で管理。
夏(7〜9月)
・高温多湿に注意。直射日光は避け、風通しを確保。
・水やりは「根が乾いてから」たっぷりと。
・直射による葉焼けに注意。
秋(10〜11月)
・花芽形成の重要な時期。
・夜温が20℃を下回る頃から肥料を控える。
・朝晩の温度差が花芽を刺激。
冬(12〜3月)
・最低気温15℃をキープ。
・水やりは控えめ。
・暖房の風が直接当たらない場所へ。
・新芽と新根が伸びる成長期。
・2週間に1回、薄めの液体肥料を与える。
・室温20〜25℃、明るい日陰で管理。
夏(7〜9月)
・高温多湿に注意。直射日光は避け、風通しを確保。
・水やりは「根が乾いてから」たっぷりと。
・直射による葉焼けに注意。
秋(10〜11月)
・花芽形成の重要な時期。
・夜温が20℃を下回る頃から肥料を控える。
・朝晩の温度差が花芽を刺激。
冬(12〜3月)
・最低気温15℃をキープ。
・水やりは控えめ。
・暖房の風が直接当たらない場所へ。
6. KIKKAen菊花園のおすすめケアアイテムとサポート
KIKKAen菊花園では、胡蝶蘭の植え替えや育成に役立つ資材も取り揃えています。
・透明プラ鉢:根の状態を常に確認できて便利です
・高品質ミズゴケ:保水性・通気性のバランス抜群
・ネコチップ:ヤシガラと日向土などを独自にブレンドした用土
水はけ抜群で、通気性もよく根腐れさせません
・液体肥料:規定量を守って薄めて使用、初心者でも失敗しにくい
・活力剤:リキダス・メネデールなど。植え付け時や株が弱っているときなどに
さらに持込のコチョウランの植え替えサービスや育て方のアドバイスも随時やっています。
大切にいただいた胡蝶蘭を、一度きりで終わらせず、翌年も咲かせてみませんか?
・透明プラ鉢:根の状態を常に確認できて便利です
・高品質ミズゴケ:保水性・通気性のバランス抜群
・ネコチップ:ヤシガラと日向土などを独自にブレンドした用土
水はけ抜群で、通気性もよく根腐れさせません
・液体肥料:規定量を守って薄めて使用、初心者でも失敗しにくい
・活力剤:リキダス・メネデールなど。植え付け時や株が弱っているときなどに
さらに持込のコチョウランの植え替えサービスや育て方のアドバイスも随時やっています。
大切にいただいた胡蝶蘭を、一度きりで終わらせず、翌年も咲かせてみませんか?
まとめ
・花後は花茎のカット
・翌年に向けて株分けすると管理も楽に
・季節ごとの管理で翌年の花芽も確率アップ
・育て方のアドバイスと植え替えサービスもやってます
KIKKAen菊花園は、胡蝶蘭を長く楽しむためのパートナーです。
贈られた胡蝶蘭を、翌年も、そして何年も咲かせてみましょう。
・翌年に向けて株分けすると管理も楽に
・季節ごとの管理で翌年の花芽も確率アップ
・育て方のアドバイスと植え替えサービスもやってます
KIKKAen菊花園は、胡蝶蘭を長く楽しむためのパートナーです。
贈られた胡蝶蘭を、翌年も、そして何年も咲かせてみましょう。