お花は部屋に華やかさと癒しを与えてくれる素敵な存在です。特に切花は季節やその日の気分に合わせて1輪から気軽に取り入れられるのがいいところ。そんな切花の美しさを長く保つためにはちょっとしたコツがあります。
「気に入って購入したお花がすぐに萎れてしまった」「いただいた花束がすぐに枯れてしまう」なんて経験ありませんか?どうしても時間が経つと枯れてしまう切花ですが、適切なケアと環境を整えることで、より長い間楽しむことができます。 以下の5つの項目を取り上げ、具体的な方法をお伝えします。
1. 切花を長持ちさせるための基本的な準備
切花を長く楽しむためには、最初の準備が非常に重要です。新鮮な花を選び、花瓶や水を準備することが、花の寿命を左右します。
1.1花選びのコツ
切花を購入する際は、まず花が新鮮であることを確認しましょう。花びらに張りがあり、色が鮮やかで元気そうに見える花を選んでください。特に、つぼみが開きかけている状態の花を選ぶと、開花を長く楽しむことができます。
また、茎がしっかりとしたものを選ぶと、花が倒れにくく、長期間持ちます。
また、茎がしっかりとしたものを選ぶと、花が倒れにくく、長期間持ちます。
1.2 花瓶と水の準備
花瓶は、事前にきれいに洗っておくことが重要です。花瓶に汚れや細菌が残っていると、水が腐り、花がすぐに傷んでしまいます。水を入れる前に、花瓶の内側をしっかり洗い、乾燥させてから使用しましょう。
水は冷たい水を使用し、常に新鮮な状態を保つことが大切です。また、水には花用の栄養剤を加えると、花が必要な栄養を吸収し花が長持ちし、蕾のある花もしっかりと咲いてくれます。また、殺菌作用もあるのでバクテリアの繁殖を防ぎ水の濁りを防いでくれます。
栄養剤は、使用方法を守って適量を加えましょう。
水は冷たい水を使用し、常に新鮮な状態を保つことが大切です。また、水には花用の栄養剤を加えると、花が必要な栄養を吸収し花が長持ちし、蕾のある花もしっかりと咲いてくれます。また、殺菌作用もあるのでバクテリアの繁殖を防ぎ水の濁りを防いでくれます。
栄養剤は、使用方法を守って適量を加えましょう。
2. 切花を長持ちさせるための日々のケア
日々のちょっとしたケアで切花の持ちは大きく変わってきます。水の管理や茎の手入れが大切な要素となります。
2.1水の交換
切花は水を必要としますが、汚れた水では花が栄養不足や細菌感染を起こして早く枯れてしまいます。水は毎日、最低でも2~3日に一度は交換することが重要です。水を交換する際には、花瓶の底も軽く洗い、清潔な状態を保つようにしましょう。
水を交換する際に、栄養剤を加えると、花に必要な栄養素を補充でき、より長く楽しむことができます。
水を交換する際に、栄養剤を加えると、花に必要な栄養素を補充でき、より長く楽しむことができます。
2.2 茎の切り方
切花の茎は水を吸うために重要な部分です。花を活ける前に、茎の切り口を斜めにカットすると、茎の断面積が広くなるため、より多くの水を吸収することができ、張りのあるみずみずしい状態を長く楽しむことができます。カットする際は、清潔なナイフやハサミを使用し、水中で切る(水切り)と空気が茎に入らず、水の吸い上げもさらによくなります。
切花が萎れてしまう原因の一つは水の濁りによる茎の詰まりから来ます。切口は水を吸う入口であり、しばらくするとそこに汚れなどが詰まってしまい水を吸い上げにくい状態になってしまいます。それを防ぐためにも水替えと共に、水につかっていた茎の表面のぬめりを洗い流し、茎を再度切り戻し、新しい切り口にしてあげることがとても大事です。
また、花びんのサイズに合わせて高さを調整することも必要です。茎が長すぎると、花の重さで茎が折れやすくなるため、定期的にカットしてバランスを取ることが大切です。
切花が萎れてしまう原因の一つは水の濁りによる茎の詰まりから来ます。切口は水を吸う入口であり、しばらくするとそこに汚れなどが詰まってしまい水を吸い上げにくい状態になってしまいます。それを防ぐためにも水替えと共に、水につかっていた茎の表面のぬめりを洗い流し、茎を再度切り戻し、新しい切り口にしてあげることがとても大事です。
また、花びんのサイズに合わせて高さを調整することも必要です。茎が長すぎると、花の重さで茎が折れやすくなるため、定期的にカットしてバランスを取ることが大切です。
3. 飾る場所
花を長持ちさせるには、飾る環境にも注意が必要です。直射日光や温度、湿度の管理が花の寿命に大きな影響を与えます。
3.1 直射日光を避け強い風にあたらないように管理
切花を飾る場所には、直射日光が当たらない場所を選びましょう。直射日光が当たると、花が早く萎れてしまいます。本来、植物には日光が必要ですが、切花の場合は逆効果です。明るい場所を選びたい場合は、直射日光が当たらない場所を選び、柔らかな光を確保するようにしましょう。
また、エアコンや暖房の風も花にはダメージを与えます。風が直接当たる場所には花瓶を置かないようにし、温度差が激しい場所も避けることをおすすめします。
また、エアコンや暖房の風も花にはダメージを与えます。風が直接当たる場所には花瓶を置かないようにし、温度差が激しい場所も避けることをおすすめします。
3.2温度と湿度
置く場所の温度もとても重要な要素です。極端に高温の場所は避け、涼しい場所に置くことを心がけてください。
湿度が低いと花が乾燥し、反対に湿度が高すぎるとカビが生える原因となります。適度に風通しの良い場所に飾りましょう。乾燥している場合は、お花に霧吹きをしてあげると良いでしょう。
湿度が低いと花が乾燥し、反対に湿度が高すぎるとカビが生える原因となります。適度に風通しの良い場所に飾りましょう。乾燥している場合は、お花に霧吹きをしてあげると良いでしょう。
4. 活けるときのコツ
実際に花びんにお花を飾る時もいくつかポイントがあります。活ける前の準備として余分な葉の処理や、飾りたいお花に合った花瓶を選ぶことが大事です。
4.1切花購入後にやっておくこと
お花屋さんからお家まで持ち帰るまでにお花は外の暑さや揺れなどのストレスを受けています。購入後帰ったらまずは茎の切り戻しをし(1㎝程度で大丈夫です)、20~30分ほど休ませてあげてください。
また、切花購入時は輪ゴムや麻ひもなどで結束してあることが多いと思います。縛られたままだと茎が押し付けられそこから傷んでしまうことがあります。購入後は結束をほどき、茎同士をほぐしゆったりと活けてあげるとよいでしょう。
また、切花購入時は輪ゴムや麻ひもなどで結束してあることが多いと思います。縛られたままだと茎が押し付けられそこから傷んでしまうことがあります。購入後は結束をほどき、茎同士をほぐしゆったりと活けてあげるとよいでしょう。
4.2お花に合った花瓶のチョイス
お花と花瓶のバランスもとても重要です。
デザイン的に合った花びんを選ぶことは見た目の上でとても大事ですが、それ以上にお花の量や長さに合った花瓶を選ぶことが大事です。見た目は合っていても本数に対して小さすぎる花瓶の水はすぐに汚れてしまいますし、逆に大きすぎると花が倒れてしまい茎が折れてしまう原因になります。
少ない本数を飾る場合は、花びんの口がすぼまったものを選ぶと飾りやすいです。
デザイン的に合った花びんを選ぶことは見た目の上でとても大事ですが、それ以上にお花の量や長さに合った花瓶を選ぶことが大事です。見た目は合っていても本数に対して小さすぎる花瓶の水はすぐに汚れてしまいますし、逆に大きすぎると花が倒れてしまい茎が折れてしまう原因になります。
少ない本数を飾る場合は、花びんの口がすぼまったものを選ぶと飾りやすいです。
4.3活ける前の下準備
花びんが決まったら花瓶に適したバランスの良いところで茎をカットし、水に浸かってしまう部分の葉は取り除いてください。葉が水に浸かったままだと葉が腐ってしまい濁りの原因になります。また、水に浸かっていなくても花瓶の口より下に来る葉は取ってあげるとよいでしょう。そうすることで通気性もよくなり蒸れることなく長く楽しむことができます。
5. 切花ごとのケア方法:花の種類別
切花は花の種類ごとにケア方法が異なります。ここでは、人気の花を中心に、長持ちさせるためのケア方法をご紹介します。
5.1 バラやガーベラの管理方法
バラは茎が太く、おおきな花を咲かせますが、乾燥に弱いので水分管理が重要です。深めの水に活け、茎は定期的にカットし、花瓶の水を清潔に保つことがバラの寿命を延ばすコツです。
ガーベラの茎には細かい産毛が生えていてるため水が濁りやすく、水に浸かっている茎が多い(花瓶の水が深い)ほど茎が腐りやすくなってしまいます。そのためバラなどとは逆に花びんの水は浅めに(10㎝程度で十分です)活けるのが長持ちさせるコツです。
ガーベラの茎には細かい産毛が生えていてるため水が濁りやすく、水に浸かっている茎が多い(花瓶の水が深い)ほど茎が腐りやすくなってしまいます。そのためバラなどとは逆に花びんの水は浅めに(10㎝程度で十分です)活けるのが長持ちさせるコツです。
5.2花の質感の違いによる特徴
繊細な花弁のお花(ダリア・スカビオサなど)は暑さや乾燥に弱く、硬いお花(アンスリウム・ストレリチアなど)は暑さや乾燥に強い傾向にあります。実際にそのお花の生育環境を知ることも大事です。
まとめ
以上のように切花を長持ちさせるためには、花の選び方や水の管理、適切な環境を整えたりと、多くの要素が影響してきます。
ただ、すべての要素を気にし過ぎても、せっかくのお花をちゃんと楽しめないなんてことになってしまいます。
まずはお花屋さんでその日の気分に合わせて気に入ったお花を1,2本選んでみましょう。
あとは、
①涼しい場所に置く、②水は常に清潔に保つ、③水替え時には茎を切り戻す。
この点さえ押さえれば、きれいなお花をより長く楽しむことができると思います。
菊花園ではそれぞれのお客さまの環境に合ったケアの仕方もアドバイスしていますので、お気軽にご相談ください。
お家でお花をもっと気軽に楽しみましょう!
ただ、すべての要素を気にし過ぎても、せっかくのお花をちゃんと楽しめないなんてことになってしまいます。
まずはお花屋さんでその日の気分に合わせて気に入ったお花を1,2本選んでみましょう。
あとは、
①涼しい場所に置く、②水は常に清潔に保つ、③水替え時には茎を切り戻す。
この点さえ押さえれば、きれいなお花をより長く楽しむことができると思います。
菊花園ではそれぞれのお客さまの環境に合ったケアの仕方もアドバイスしていますので、お気軽にご相談ください。
お家でお花をもっと気軽に楽しみましょう!